坂出専修道院では、初段・黒帯になるということを特別なことと考えています。
段位を取得するということの重みを大切にしています。
黒帯になると、後輩拳士に指導をしていかなければならないことはもちろん、高段位の先生方と同じ色の帯を締めることとなります。
人から見られても恥ずかしくない、自分自身で振り返っても恥ずかしくない、胸を張って有段者であると言える自信を持った
初段になれるように、修練に励みます。
令和6年1月28日の試験に向け、11月下旬に試験に向けた修練を始めました。
受験者は、小学5年生男子、小学6年生男子、中学1年生男子です。
学科の勉強は家でしますが、道場では、指導者が自作したテストを何回も何回も解きました。
少林寺拳法の特徴や、少林寺拳法を作った開祖の思いを、自分で勉強しました。
習っていない漢字も、何とか覚えようと努力しました。
何個もある抽出科目を何度も何度も繰り返し練習しました。何周も繰り返すことで、少しずつ覚えていきました。
その中で、技の原理を少しずつ知っていきました。
運用法も何度も練習しました。
先輩拳士である中学生や高校生が練習の相手になってくれ、アドバイスをしてくれました。
指導者もみんなで試験練習をサポートしました。
練習はなかなかうまくはいきません。技は覚えられませんし、覚えてもすぐに忘れてしまいます。
練習で痛みや痣が残ることもありますし、インフルエンザ等で、練習がストップしたこともありました。
自分の不甲斐なさに、悔しく悩んだこともあったでしょう。
ですが、誰一人、諦めませんでした。
できなくても、練習を続けました。
寒くても続けました。
家での勉強も続けました。
練習日以外に練習をする子もいました。
年末年始の休み中にも練習をしました。
保護者の皆様も、毎回毎回、練習を見守り、応援を続けてくださいました。
努力の結果、技は全て覚えました。学科もすべて覚えました。
先輩に背中を押され、試験当日を迎えました。
少林寺拳法は人づくりの行です。開祖は、自信と勇気と行動力を持ち、慈悲心と正義感を持った本当に強い人を育てることを目的としました。
試験に合格することよりも、苦しくても諦めずに頑張りぬいたこの練習こそが、本当に強い人を育てる少林寺拳法の本当の姿であると思いました。
試験は見事に合格、准拳士初段位が允可されました。自身に満ち溢れた顔に、それぞれの成長を感じました。この允可状は一生の宝になると思います。
皆の努力と成長に感動しました。ありがとう。
これからも共に頑張ろう。
見守ってくださった保護者の皆様、本当にありがとうございました。これからもよろしくお願いします。
合掌