私は17歳(高校2年)の時、当時高松別院 田村道明先生の門下として入門しました。
田村先生は少林寺拳法の創始者 宗道臣先生と草創期から組織発展のために活躍されてきたのです。私は自身、勇気、行動力と人として生きる力を兼ね備えた目標の師に出会うことができたのです。
この道で「人は努力すれば変われる」ことを私は体験しました。
私が36歳の時に兄が病死しました。
「人生は一度しかない、悔いのない人生を送らなければ」の思いで、38歳の時に父から土地を借り、蓄財のほとんどを投じて専有道場を建て、39歳で高松木太道院を設立し、少林寺拳法を通じて「人づくりの道」を本気で歩み始めたのです。
①皆が仲良く、協力、助け合いのできること
②拳士一人一人に常に接する様に心がけている(拳士の話を聞くことを大切に)
③自主性を重んじる(自分で考え行動する人を目指す)
④他人から信頼される人になれるように
⑤正直に生きるように
⑥人は努力すればいつからでも変われることを自分で実践できる学びで努力すること
⑦自己確立(自分が寄り所とできる様、精進すること)
⑧自他共楽(自分を大切にすること、他人のことも考えて行動できる人となること)
①皆が仲良く、協力、助け合いのできる人の集まりであること
②拳士、保護者、地域社会の人たちと常に繋がっている道院であること
③道院での儀式、行事を行い、拳士、保護者にも参加、協力をお願いし、「人」との繋がりを大切にし、楽しい会にすること
④道院の有段者会、OB拳士との繋がりを大切にし、儀式行事には出席いただける様にしている
⑤当道院の垣根を越えて他の道院、支部の拳士、仲間がいつでも修行に参加でき、共に学び、儀式行事にも参加いただける様な道院作りを心がけている
少年部拳士は修練開始30分前に次々と集まります。
次に中学生、高校生、一般拳士が参加します。玄関で大声で合掌礼をして入ってきます。そこから子供たちは道場で元気に走り回っていますので、修練開始までに皆汗びっしょりです。
子供たちの「仲間づくりの大切な時間」と思って見守っています。正面に向かって全員が整列し、ラジオ体操から始まります。
皆の前に立つ2人の体操のリーダー、挨拶の号令をかけるリーダーは各自「自分の意志」で前に立つように決めています。
「自分で考えて行動できる人になる」こと、合わせて「リーダーを育成する」ことにあります。
道院では「皆と仲良く、楽しく」をモットーにしています。
鎌田道院長は「少林寺拳法に対する情熱をもった熱い男」です。
日々の修行中、法話の時間に小学生や中学生であっても、日常の社会ニュースを事例に挙げて「自分はどのように思うのか」「自分はどのように生きるのか」を問いかけ、自らが考えて行動する教育を行っています。
道院長は分かりやすく説明してくれますが、時には小学生にとって難しい法話の時もあり、それでもしっかり聞いています。
今回、鎌田道院長の九段昇格を機に、開祖宗道臣が開創した少林寺拳法の目的である「人づくりの道」を、所属の拳士一同が再認識しつつ、日々の修行に励んでいます。