1989年初代道院長の鎌田哲玉先生(義兄弟)が、徳島県へ転勤になったことをきっかけに引退され、その時に私が道院を引継ぎました。
年齢が50代半ばでしたが、鎌田先生が灯した火を消すわけにはいかない」と決意し、引継ぎを決意しました。
「毎日コツコツ積み重ねて上手くなろう」と拳士に呼びかけています。
自身が体験したように、修行によって自信をつけ、社会に役立つ人間になってほしいと願っています。
初代鎌田先生の言われた「やる以上は悔いが残らないよう、徹底的にやり抜くこと」がモットーです。
そして技の向上より、何かあった時にすぐに協力し合える人間関係を築くことに重点をおいております。
毎年、道院にゆかりのある先生方や拳士が一堂に会して、親睦会を行っております。
昨今のコロナ禍の影響でなかなか集まる機会を作れてはおりませんが、少しずつ活動を再開していけるよう、計画しております。
まさに昔からの金剛禅の布教を実践しており、道院の在り方を守り続けている道場です。
準備運動、基本から始まり、遅れるものを考え、全員が参加できるよう、作務、鎮魂行、法話は真ん中の時間帯におき、最後に法形修練を行いますので、時間は1時間半では足りない時もあります。
これからも素晴らしい伝統を守りつつ、時代に合わせ、良いところは取り入れていきたいと考えています。
しばらく修練を休んでいても必ず「よう来たなあ!」と笑顔で迎えてくれます。
決して「なんで来なかったんや?」などと聞かず、いつでも暖かく迎えてくれる所です。
そういうことを先輩拳士が教えてくれます。
善通寺中央道院は、その人がどんな状況であったも、優しく受け止めてくれる所なのです。