大学で少林寺拳法部に入部し、4年間で燃え尽きる予定でした。
しかし、たまたま同じ香川県出身であった同期生の喜田成彦氏が、高松南道院長喜田良延先生のご子息であり、就職して帰県後も高松南道院にお世話になったというご縁が始まりです。
喜田先生は、香川県東讃地域に道院や連盟支部が少なかったことを憂い、折に触れ「道院をやらんか」と優しく私に語りかけてくれました。
囁かれ続けると人はその気になるもので、人生で一番忙しかった時期ではありましたが、一念発起、専有道場を建て道院長になる決意を固めたのでした。
喜田先生の言葉がなければ今の私はありません。
◇一人一人の違いをよく理解し、認める。
◇子どもたちには自分で考える習慣を。
◇中学生・高校生には世の中に目を向ける姿勢を。
◇社会人には生涯修行と家庭や職場での理想境建設を。
◇すべての拳士に探求心と人間力の向上を。
◇道院長自身の研鑽を。
入門の動機や道場で求めることは人それぞれです。まずは一人一人の思いや目的を大切にし、それが達成できるよう支援していきたい。
そうした日々の修練の過程を通して、金剛禅の教えがゆっくりと体と心に浸透し、各門信徒の考え方や生き方が変わっていく。そんな場所でありたいと考えています。
また、老若男女、世代を超えた交流と門信徒のご家族も含めた親睦を図ること、地域社会にも積極的に働きかけることのできる道院でありたいと思っています。
当道院では、小学生から還暦に達した門信徒まで同じ時間と空間を共有しながら、世代を超えて交流することができています。
現在の在籍者数は20名に満たない小さな道院ですが、拳士相互の信頼は厚く家族のような雰囲気があります。
少年部だった拳士が中学校に入学後も修行を継続する割合が高く、学校の勉強や部活動との両立は大変とは思いますが、仲間との修練を楽しみに道場に来てくれています。
また、中学高校と道院を離れていた拳士が大学の少林寺拳法部で修行を再開するなど、嬉しい連絡もあります。
道院は常時開放しており、修練日以外でも自由に活用することができます。
◇基本演練も時間をかけてしっかり行い、良い汗がかけますが、自分の年齢や体力に応じて無理なく修練ができています。まさに養行です。
◇親子で入門、子どもが先に黒帯を取り嬉しくもあり悔しくもあり。あとから親子で入門した同級生とともに、いま初段に向けて特訓中です。
◇道院長の法話を楽しみにしています。自分の生き方について様々な視点で考える機会を与えてくれます。
◇夏休みのバーベキューや忘年会(阿羅漢会)で、保護者同士いろんな話ができることがありがたいです。