10月5日に達磨祭を開催しました。
達磨祭は、達磨禅師の遺徳を偲ぶとともに達磨禅師の様な人になることを皆で誓いあうために行います。
易筋行の修練を通して不撓不屈の精神を養い、8転び9起きの心意気で人生を切り開こうと誓い合いました。
10月5日に達磨祭を開催しました。
達磨祭は、達磨禅師の遺徳を偲ぶとともに達磨禅師の様な人になることを皆で誓いあうために行います。
易筋行の修練を通して不撓不屈の精神を養い、8転び9起きの心意気で人生を切り開こうと誓い合いました。
今年の4月に開催の「道院長資格認定研修会」に当院所属の幹部拳士4名が受講しました。目的は、改めて金剛禅運動を追究するためです。2日間の研修でしたが、受講に当たっては事前の学習や各種レポート等の提出が必要であり、日常の仕事や道場での修練をこなしながら4名が力を合わせ取り組みました。なかなかハードであったようですが、受講して良かったとの感想です。おかげをもちまして4名とも合格させていただき、山口豪紀正範士7段(現副道院長)は7月1日から道院長心得として運営許可をいただきました。喜多竜巨准範士6段(現道場長)、合田 準大拳士6段(現助教)、藤川 敬正拳士5段(現助教)は、それぞれ参与道院長としてこれまで以上に道院運営に携わる決意をしています。
私は、先代の水澤春夫先生の突然のご逝去(2000年12月の交通事故)により、当道院の2代目として活動してきました。続けてこられたのは、多くの方々の支えと励ましがあったからです。特に家族の理解と協力がなければ今日を迎えることはなかったと断言できます。
道院長は交代しますが、一拳士としてこれからも少林寺拳法を金剛禅運動を愛したい。
本日は広島に原爆が投下された日です。原爆の殺傷力がこれまでの兵器より尋常でないことが分かりながら、何故3日後に長崎にも投下したのか。亡くなられた方々にはご冥福をお祈りするほかありません。原爆は使用してはいけないとDNAに刻み付けなければなりません。
さて、昨日(2023年8月5日)は5名の新入門者と絆を結ぶため入門式を開催しました。ご家族の参列もいただきました。
入門式で私がお話しした内容です。ご意見をお聞かせください。
「入門式の目的は、入門者が修行の心構えや決意を確認し、自分自身に誓うためです。あわせて、私たちは入門者を同士として歓迎し、絆を結ぶためです。
少林寺拳法は、今から76年前、終戦から2年後の1947年に開祖「宗道臣」先生が香川県多度津町で創始されました。創始の動機は、開祖の戦争体験が元になっております。その悲惨な体験の中で自分を犠牲にしてまで人を守ろうとする者がいれば、反対に人を犠牲にしてまで自分の身を守ろうとする人など悲喜こもごもの人間模様をご覧になり、「人、人、人、すべては人の質にある」ということを悟られました。
開祖は、戦後の食糧や物資が乏しく心も荒んでいた姿をみて、これでは日本がダメになってしまうという危機感を持たれ、何としても復興を成し遂げたい。そのためにはどうすればよいのかと悩まれました。出した結論は、自信と勇気と日本人としての誇り、そして正義感と慈悲心と行動力のある青少年を一人でも多く育てる以外にない。「人づくりによる国づくり」を目指されました。
たった一人による志から出発しております。開祖は生前によく言われておりました。「私一人の志でこれだけのことができた。私にできたのだから君たちにできないはずはない。」と、いつも私たちを励まされておりました。
創始された翌年の1948年に「黄卍教団」という宗教団体を設立されました。現在の「金剛禅総本山少林寺」です。金剛禅と名乗っているように禅宗に位置付けられます。禅宗としては臨済宗、曹洞宗、黄檗宗等がありますが、金剛禅総本山少林寺は単立の独立した教団です。
開祖はなぜ禅宗を取り入れたのかといえば、人間の生き方を説くものでは、「釈尊の正しい教え」のほかにはない。そして、修行の方法は、達磨さんの行法を取り入れました。
達磨さんはインドの僧侶で、今から1500年程前、当時の中国は「三国志」で有名な魏・呉・蜀が覇権を争っていました。そのあとの南北朝の時代です。南北朝の後は遣隋使で皆さんご承知の隋と続きます。因みに日本は聖徳太子が活躍された飛鳥時代の前の古墳時代にあたります。
達磨さんは面壁九年や七転び八起きで有名ですが、中国では釈尊の教えが正しく伝わっていないということを聞き、インドからはるばる中国に渡った僧です。嵩山少林寺に滞在し、禅宗を開創され、多いときには千人を超える僧がそこで修行していたといわれています。
開祖は、その嵩山少林寺にある白衣殿の壁画をご覧になったときに、「これだ」とピンとくるものがありました。道衣を着た何人もの白い肌の人と浅黒い肌の人が、楽しそうに演練している様子が描かれていました。いま私たちが行っている「易筋行」として取り入れています。
「座禅」は、釈尊が菩提樹の下で瞑想して悟りを開いたとされる、その姿を達磨さんが取り入れられました。深く瞑想し、自己を見つめ、自己の中にある無限の可能性を見出そうとします。開祖も修行方法としてこれを導入されました。釈尊、達磨大師、開祖のつながりが、これで少しは理解できたのではないかと思います。
金剛禅の願いは、平和で豊かな世界を作ろうというものです。また、天国や極楽はあの世で求めるのではなく、この世に作り出すべきものと考えています。
そのためにも「半ばは己の幸せを 半ばは人の幸せを」考えて行動できる人が増えることが必要です。今、少林寺拳法は世界40か国に広まっています。この考え方をする人が世界に広まれば世界の平和につながると考えています。私たちと共に頑張りましょう。
先月23日、香川県UNITY委員会主催の昇格考試において、廣田瑛乙(テオ)拳士が見事に二段位を允可しました。中学3年生で、高校受験を控え、診断テスト、期末テスト、学校行事として合唱大会、放送部長としての朗読と大変忙しい中、昇格考試に取り組んでくれました。相手をしてくれたのが一緒に受験し見事、合格した香南ししまるスポーツクラブ所属で高校2年生の山田果林さんです。約1ヶ月という短い期間を二人で修練し、共に喜びを噛みしめました。
少林寺拳法の特徴の一つで「組手主体」があります。二人で修練することにより、相手のことを思いやる心が自然に身につくことを狙いにしており、二人はそのことをしっかり体得することができました。
また、少林寺拳法では、初対面の人でも、所属が違えども合掌礼一つで信じあえる世の中を目指しています。少林寺拳法を修練する拳士なら間違いないとお互いが思える、助け合える社会を作ろうとしています。
開祖の祥月命日に開祖忌法要を執り行いました。一般拳士のみを対象としました。来年度は少年部も含めます。
開祖は法話の中で「私が死んでも教えが残る」と言われていたように金剛禅総本山少林寺は、教えと技法と教育システムが引き継がれ、コロナ禍においても立派に教団が運営されております。
開祖のご逝去時の入門者の期生は374期です。これ以後の入門者は開祖の肉声や往時を偲ぶことはできません。私たちが伝えていく責任と使命があります。
少林寺を開創されたのは開祖の戦争体験が根底にあります。極限下における人間模様をご覧になり、「人、人、人すべては人の質にある」ことを悟られました。そして、戦争は絶対してはいけないとの強い信念をもたれました。
世界に目を移すと、2月24日から始まったロシアによるウクライナ侵攻や世界各国の核開発の状況をみると、21世紀になっても人類は何も学んでいない、教訓としていないと感じます。今以上に戦火が進むと人類の滅亡、いや地球自体の壊滅につながる恐れがあります。戦争は当事者となる国相互に甚大な被害を将来にわたって蒙ることは分かっているはずなのに何故するのでしょうか。科学は進歩しても、人間の内面の問題は紀元前の釈尊、ソクラテス、孔子の時代から何も進歩していないと思えます。心の改造ができていないと思います。
戦争をしないようにするには、人類一人ひとりの考え方を変える以外にない。開祖が説かれる自分の幸せを考えるが人の幸せも考える人が増えること以外にないのではないか。自国だけが幸せであり続けることは不可能であることを理解する人々が世界に広まること以外にないのではないかと考えます。
改めて開祖の説かれる教えを噛みしめる必要があると思います。この道を信じてこれからも精進を重ねて参りましょう。
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